イデアル*イ・チンー ©
易と心理学のつながり
ユングの分析心理学では、人間の無意識の最深層には「集合的無意識」があり、そこに人類共通の普遍的なパターンやイメージが潜んでいると考えます。これが「原型」といわれるものです。
八卦は、この原型的な構造の東洋的な表現として捉えられます。
ユングは、易経の哲学が自身の提唱した「共時性(シンクロニシティ)」の概念を裏付けるものだと考えました。
- 共時性: 外的な出来事と内的な心の状態の間にシンクロニシティ=「意味のある偶然の一致」があること。因果律では説明できない、世界と心の間の照応関係があること。
- 易経の立場: 易経の占いは、その時、その瞬間の宇宙の質(時中)を切り取るもので、偶然に出た「卦」が質問者の内的な心理状態と意味深く連関していると見なします。
この共時性の考え方により、八卦は「無意識から自発的に現れ、意識に働きかける元型的な力(ヌミノス)」を持っていると解釈されます。
ですから、
日常生活の中で感じる問題や自分自身のあり方が、これからどう変わるかを告げてくれますので、「卦」から読み取れる「今」をあなたの覚悟と努力によって運命の流れを変えることができると伝えています。
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こうして、大宇宙と小宇宙の関わりは、人間の意思が加わることではじめて躍動する「生命の流れ」となることが可能となるのです。
イデアル*イー・チンの立場は、これまでの易の捉え方にユング心理学的な要素を連結して、「卦象」を「原型」と見立てます。ここが特徴です。
ですから、易を解釈する時には、象徴的な「心の問題」と現実の「具体的な事実」を両方ともに見合わせてよく考えようとする立場です。
であればこそ、
能動的に自分の人生に関わることができようというものです。
「ことあやね」では、このようにして求められた「卦象」を間に挟み、あなたの成長をサポートする「イデアル*イー・チン」のセッションとしてご提案して参ります。
なにより大事なことは、、、
ただ単に易の結果を聞いてその通りに行動するのでは、そこにあなた自身の関与は生じません。
サポーターと共に求められた卦の言っていることを吟味し、あなた自身の中にその要素を見出すことができれば、次のアクションへのきっかけを産むことができます。
こうした関わりこそが、自分の力で次の一歩を踏み出す力となるのです。
それがあなた自身の「能動性」を生み出すことになります。
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