漢字の起源

白川静氏によれば、そもそも「文字」というものは、そんなに単純なものではないとのことですから、探求のしがいはあろうというものです。

ということで、詳しいことについては漢字の起源を独自の研究によりそれを体系化した巨人・白川静氏の研究と参考文献を引用しながらお伝えすることにしますね。

白川静:立教大学名誉教授、主な著書に『白川静著作集』(本巻12巻完結、別巻22巻刊行中)、漢字の成立を知る字源『字統』、日本語の漢字の出会いを探る古語辞典『字訓』を、その三部作の総集編としての漢和辞典『字通』(いずれも平凡社)など多数の著書があり、2004年には文化勲章受賞、2006年10月没

                      

漢字そのものも、おおもとは神との関係(儀礼など)から発生していますので、白川静氏は宗教の起源についてこうもおっしゃっています。

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「神は受動的に、また時には能動的に人と対応する。求めて祈るものに、神は与え救う義務を負う。

人は自然の神秘と関わりながらその関係性を深めてきたが、ついに祈る対象として神を見出し、また、その神に対して、祈りに対応することを義務付けたのである。

神はそのようなものとして生まれた」(『文字逍遥』)

このマークのように見える「篆書」は漢字でいうと「口」の初源の文字

「口」の形については、諸説あるようですが、、、

どうやら、人が神と関わるための、唯一の「装置」であるといえそうです。

大切な祈りをむき出しにしないためと考えられ、そこにたくさんの祈りを入れるのだ・・・ということでしょう。

このことを認識することによって、文字が作られる以前の人々と神のカのあり方について、想いを馳せることができるというのですから、

人々の「いのり」が、いかに重要なものであるかの象徴として認識することができるのではないでしょうか。(引用:『白川静の絵本』)

通例では「口」という文字の由来や意味については、このような説ではなかったようですが、

白川静氏の研究により、「口の文字は祝詞を入れる器である」であるという貴重な見解がもたらされました。

それにも増して、漢字の成り立ちそのものが、どうも神への儀礼から生じているのではないかとのことが、白川静氏の研究によって解明されたのでした。

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