戦後間も無く建てられたというこの赤ガーラヤー(赤瓦の家)の母屋の道側にあるのが、
「福を呼ぶ文字処Scye」の空間です。
実は、ここは大家さんのおばあちゃんが古くからお店をされていた場所です。
その先人の思いをもう一度、、、という想いから、この古かった建物を自力で(主に夫がですが、、、汗)リノベしました。
もちろんわたしも一部作業をしていますよ!!
半年がかりでリノベにリノベを重ね、やっと形が出来てきたのが、今年令和3年の2月でした。
手持ちの美術品や書の作品を空間にどう配置しようか、、、などなど自分の空間をクリエイトする楽しみがこの作業にはとっても多くありました。
まさに、自分だけのクリエイティブ空間です。(まさに、「有無」が目指すArt in YOU空間です)
ここは木造の建物ですから、居心地のことを考えてできるだけ柔かな空間にしたいと思っていたので、先日、読谷村の友人の窯に遊びに行った際に、彼女のコレクションでもある「手漉き和紙」を大量に手に入れることにしました。
手漉き和紙作家の松明政二(かがりせいじ)氏のかなり大型の作品群を見て、かつての人々の紙を生み出す作業の大変さを実感したり、
色をどのように出すのかのご苦労を感じたりしてきました。
その松明さんが「芭蕉の繊維」を漉いた和紙を、リノベしている空間の壁面に設えたのでした。
写真では分かりづらいのですが、芭蕉布のあの繊細な感じとは全く異なる力強さを感じさせてくれています。
ここの空間は自然のありように近い形で、モノと接することができるように、、、、
そしてこの和紙を貼った壁面が空間の邪魔にならないようにと、馴染む色合いのものを貼ってみたのですが、
いかがでしょうか。
もちろん、
このダイナミックな素材に、文字を書く楽しみも生まれてきますよね!
さぁ、これをご覧になる皆さまのお顔がどんな風に綻ぶのかを見たいと思っているわたしです!
あなたのお越しを、
ココロからお待ちしております。